黒い白鳥たちは踊る


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お久しぶりです。骨格推しの杏です。
つい先日踊ってみたの動画のみという形ではありますが、ファインさんが復帰し約1年ぶりに7人のcosmic!!の姿を見ることができました。
本家様はというと、BTS(防弾少年団)の『ブラックスワン』。
恥ずかしながら、BTSは名前しか知らなかったのでこずの踊ってみたを見て度肝を抜かれました。こういう系統も踊れるようになったのかと。
驚きの次には気づいたら泣いていました。メンバーの洪水のような感情が押し寄せてきて。
その次には疑問が。表情がバラバラなのはなぜなのだろうと。
プリプリと同じように情緒豊かなのは感じるのに、方向性は逆の気がしたのです。
哲学のような表現になってしまうことを許してください。
理由は後程詳しく解説しますが、プリプリは演者の感情が外向的で、ブラックスワンは演者の感情が内向的だということが私の中での結論です。

(文章がめちゃくちゃ真面目なのは素面で書いているからです。絶賛禁酒中)

今回のブログは、BTSの『ブラックスワン』がどういった作品なのかファンの方の考察を交えて解説しながら、最終的にはcosmic!!が今このタイミングでこの作品を選んだ理由を勝手に推察する自己満ブログです。
ちなみにこずの誰のキャスも行ってないので内容は独断と偏見でしかありません。

 

まず私は語るにはあまりに無知すぎたのでBTSとは…?というところから始まります。
順序立てて書いていくので、各自分かる項目から飛んで読んでください。
初心者向けにかなり簡潔に書きますが(うみねこさんに怒られそう)、面倒くさい方は最後のまとめだけ読んでいってください。

 

BTSとは?
防弾少年団、愛称バンタン
パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した韓国の7人組ボーイズグループ。アイドルです。

 

メンバー
・JAMくん担当 
RM(アールエム)さん:チームリーダーとメインラッパー。留学経験なしなのに英語力がものすごい。破壊神。

・きくち担当
JIN(ジン)さん:サブボーカル。メンバーも認めるBTSのビジュアル担当。ゲラ。

・つるてぃさん担当
SUGA(シュガ)さん:リードラッパー。BTSの音楽隊長

・そらくん担当
J-HOPE(ジェイ・ホープ)さん:サブラッパーとメインダンサー。かわいくて好青年、よく笑う明るいキャラ

うみねこさん担当
JIMIN(ジミン)さん:リードボーカルとメインダンサー。メンバーいちストイックで努力家。身体能力やダンスのセンスが抜群

・とあくん担当
V(ヴィ)さん:サブボーカル。美少年ルックスとはギャップのある低音ボイスが特徴。

・ファインさん担当
JUNG KOOK(ジョングク)さん:メインボーカル。とにかく多芸多才で万能。


配役完璧すぎません???うみねこさんが考えたのかな?


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ダンスショットで比較したい場合はこちら☝

 

 

ブラックスワン』のMVは2種類ある
時系列だとこちらのMVが先に公開されました。2020年1月17日。


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MNダンスカンパニー(スロベニアの現代舞踊チーム)とのコラボレーションで作成されたアートフィルムです。7人のダンサーが『ブラックスワン』という曲の情緒を現代舞踊で再解釈したもの。

2020年3月5日にBTSバージョンのMVが公開されました。


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アートフィルムの冒頭は20世紀最大の舞踏家、マーサ・グラハムの名言から始まります。

 

”舞踏家は二度死ぬ―最初の死は舞踏家がダンスを辞める時。そしてこの死こそが最も辛いもの”

 

ブラックスワン』は彼女の言葉がモチーフだとされています。
BTSなりの言葉でこの名言を解釈し直したような内容になっていると言えます。

 

歌詞の意味を和訳付きで徹底解説しているのがこちらの記事

otokake.com


要約を最後のページより引用します。
「自分は2回死ぬだろう。最後の死は肉体的な死だ。さて、自分にとって最初の死の瞬間は何だろう」
その最初の死の瞬間は生きている間に訪れることです。
マーサ・グレアムはそれを踊れなくなる瞬間と答えました。
BTSはマーサ・グレアムの言葉に倣って、自分たちなら音楽への愛を失うことだと歌いました。
私たちはそれほどまでに人生に賭けているものがあるのかを問うてみることは大切なことです。
せっかく生まれてきたのですから、何かひとつでもこのために生きたと思えるものが欲しいでしょう。
「Black Swan」はBTSの苦悩を歌いましたが、私たちにも重い課題を突き付けてくれるのです。
人生の苦悩と希望と再生の歌「Black Swan」から多くのことを学びたくなります。

 

 

 

 


本家様のことが分かったところで、cosmic!!の『ブラックスワン』へ話を戻したいと思います。
彼らもまた、本家様と同じようにモノクロの衣装かつ裸足で踊っています。
なぜなのか。
それは現代舞踊に答えがあります。

 

現代舞踊/モダンダンスとは?

モダンダンスとは、ヨーロッパにおける正統的な舞踊であったバレエを否定して、20世紀初頭に生まれた新しい舞踊の形態です。踊り手を精神的・肉体的に因習から解放し、自然な身体芸術としての舞踊を追求した結果、生まれたもの。
発端となったのはアメリカの女流舞踏家が古代ギリシアに自由な踊りの姿を認め、バレエの衣装を脱ぎ捨てて裸足で踊ったことから。

日本においては、現代舞踊・創作舞踊あるいは前衛舞踊を含めてモダンダンスと呼ぶことが多く、理論的・体系的にきわめて曖昧。


……とにかく縛られない自由なダンスってことかな

 

 

曖昧な存在

こずって純粋なアイドルとはちょっと違っていると思うんですよ。
創作に秀でているというか。できることなら全部自分たちでやるアーティスト集団と表現した方が正確なんじゃないかなと。
DDの中でも異質。でもそれって決まりに囚われない、自由でいられるってことですよね。
モダンダンス…とてもこずにしっくり馴染んでいると思います。

 

ブラックスワン』、黒い白鳥。
自然界で生まれるはずがないのに生まれた突然変異。

 

cosmic!!もいくつか経験してますよね、突然変異。


コロナという未知のウイルス、精神的支柱だったファインさんの活動休止、グループ自体の活動休止、そしてとみーの卒業…

色んな感情に襲われたと思うんです。
虚無、怒り、悲しみ、失望、自信の喪失etc..


お休み中に彼らはじっくり自分の内面と向き合ったはず。

 

まとめ

私はcosmic!!の『ブラックスワン』を見て、活動休止中に感じた様々な感情を表現しているのではないかなと思ったんです。
各々の苦悩を表現していたから、表情もみんなバラバラだったのかなって。一つとして同じ感情はないんだからそうなりますよね。

でも苦悩だけじゃないんですよね、感じたものって。
悩んだからこそ気づいた希望とか仲間への信頼とか絆とか。

ブラックスワン』は人生の苦悩と希望と再生の歌だと前述にありましたよね。

もしかしたら偶然かもしれないけど、自分の内面だけじゃなくて病とも闘って一時復帰したファインさんが一番白の割合が多い服で嬉しかったです。

 

黒い白鳥の彼らの歩む先が、どうか光に満ち溢れた幸せでありますように。