アーティスト集団、その名はcosmic!!

今回のブログは、筆者にとってある意味挑戦である。動画やTwitterなどコンテンツへの誘導は一切無しで、文字だけでどこまでcosmic!!について語れるかという、自分の語彙力への挑戦だ。


酔狂なことやってんなあという物見遊山の気持ちで最後まで読んでいただければ幸い。

 

 

 

cosmic!!は一応便宜上はアイドルということになっているが、筆者は少し違うのでは?と思っている。

アイドルの語源は遙か昔、ラテン語の「偶像崇拝」から来ていると考えられているそうだ。神や仏などといった、信仰の対象となるもの。

神や仏というものは、世俗とは無縁でなければならない。揺らいではならない。


ところがどっこい(死語かも)、cosmic!!は皆あまりに人間くさいのだ。

ちなみにこのブログにはけなし愛などは存在しない。大真面目に褒めている。そこだけは勘違いしないでいただきたい。

話を戻そう。


筆者としては、cosmic!!はアーティスト集団なのではないかと思っている。

似たものとしてエンターテイナーという言葉があるが、エンターテイナーは娯楽として人々を楽しませる、笑わせることを職業とする人という意味合いが強い。

一方「アーティスト」とは、芸術家、すなわち創造的な作品によって感受性や想像性を表現する人のことを指す。

日本においては、芸術家は音楽や絵画などの各分野の専門家を指すほか、絵画と彫刻など複数の技能を併せ持つ人のことを一言で「芸術家」と表している。


筆者はcosmic!!のライブを見ていると笑うというよりももっと複雑な気持ちを抱く。楽しさだけでなく、嬉しさや切なさ、狂おしさ、懐かしさ、哀しさなど…。


アート、いわゆる芸術には、大きく分けて3つの分類がある。

 


空間芸術:物を用い、空間に形を表現する芸術

 

時間芸術:ある一定の時間をかけて、物語性のあるものを鑑賞する芸術

 

総合芸術:空間芸術と時間芸術が協調・調和した形式

 

 

空間芸術は、二次元的なもの(絵画など)と三次元的なもの(建築など)がある。時間芸術は、文芸や音楽など。総合芸術は、映画や演劇などが挙げられる。

 

 


ちゃれんじらいぶの大手町三井ホールでは、ライブハウスではできない、レーザーや階段のセット、客席降り、スクリーン映像などcosmic!!としては初めてとなる演出が凝らされていた。
それらの演出と、cosmic!!のハイレベルな歌とダンスが組み合わさることにより、最早これはエンタメではなく、アートだと筆者は強く感じたのだ。

メンバーのキャスによれば、今回演出をして下さった方というのは普段はダンサーや振付師として活躍しており、演出をするのはcosmic!!のライブが初めてであったという。
試行錯誤しながら、cosmic!!のメンバーと共にあのステージを創り上げたのだ。
先で述べた芸術の分類と照らし合わせると、普段のcosmic!!のライブは時間芸術であると分かるが、大手町三井ホールでのライブは舞台演出が組み合わさることにより、総合芸術の域まで達していたのではないだろうか。

 


cosmic!!は元々、てぃ☆インにより集められた、踊ってみたが好きなとてつもない変人たちの集まりであった。普通に一般人として仕事もしていた。
めせもあ。のように友達であったわけでもない。
メンバーは各々突出した特技を持っており、それを活かせば別にアイドルでいる必要もない。
メンバーはほとんどが陰キャで人見知りである。
性格的にもアイドルに向いているとは思えない。 


何故彼らはアイドルでいてくれるのか。


彼らには目的がある。


彼らの目的とはなにか。
それは“楽しい方へ行くこと”である。

概念的な話になってしまい申し訳ない。

彼らにとって具体的なゴールはないとも言える。
このキャパシティのライブハウスやホールを埋めたいという集客の目安はあるものの、ここまで来たから終わりにするというものは無いように見える。(重ね重ねになり申し訳ないがあくまで筆者の考えであり、cosmic!!の考えではない)


とにかく自分たちも観客も、双方が楽しめればいいという思いで彼らはやっている。
性質的にはアーティストであるのだろうが、たまたま株式会社DDでアイドルとして仕事をしてくれている。
一度は解散の危機に陥ったものの、今はメンバー一丸となり目的に向かって突き進んでいる。


彼らは“楽しむ”ために努力し続けている。
且つ彼らは真に満足するということがない。
ライブが終わったあと、楽しかったとは言うものの、毎回必ず反省会をしている。
現状に満足することなく、もっと良くするためにどうすればいいのかと戦い続ける。
ライブがない時だってミーティングを重ねて数時間話し合うということもざらだ。
そのもがき続ける泥臭さが、彼らのステージをより高みへと導いてくれる。


今年の夏、開催間近のDDPではきっと彼らは大きな爪痕を残すにちがいない。

3年前とは別人のように成長しているからだ。

 

そんなプレッシャーすら楽しんでみせるアーティスト集団、その名はcosmic!!

君も一緒に彼らの勇姿を見届けないか?

 

さあ行こう、“楽しい方へ”!